市電通りと函館山の間の地区は元町と呼ばれ、坂道と洋風建築・教会がいい感じで溶け込み合い、西洋風のノスタルジックな雰囲気を 醸し出しています。
写真は明治天皇ご上陸記念碑から旧函館区公会堂へと続く基坂ですが、とてもメルヘンチックです。
元町界隈の坂から見た海の景色。摩周丸が見えます。海と山が近い函館ならではの景色です。
基坂を登っていくと、右手に「ペリー広場」という公園があります。
そこに建っているのは言わずと知れたペリー提督。幕末突如日本に現れ、鎖国中の日本に開港を迫り日本の西洋化のきっかけともなった その人です。
ここ函館は当時下田・長崎と共にその先陣を切って開港し一気に文明開化・西洋化した訳で、それが今の函館の街の基盤ともなっている 訳です。
当時はおそらく恐れられ、嫌がられたであろうペリー提督は、 このとても良い場所に銅像があるところを見ると、少なくとも今のここ函館では親しみを持って迎えられているようです。
ペリー広場を更に上ると元町公園に入り、カラフルでメルヘンチックな建物が出迎えます。旧函館区公会堂です。黄色と水色というなかなか見ない色合いですが、これがまた鮮やかで綺麗です。
他にも写真歴史館等、元町公園にはレトロな洋風建築が建ち並んでいます。
元町公園内。右の緑の建物が写真歴史館です。
元町公園からの眺め。爽快です。
旧函館区公会堂のすぐ下に、4人の日本人の銅像があります。
今井市右衛門、平田文右衛門、渡辺熊四郎、平塚時蔵で、いずれの人も私財をなげうって函館の都市形成に貢献し、 「函館四天王」と呼ばれているそうです。
このうち、ベイエリアにある金森赤レンガ倉庫群を建てたのが渡辺熊四郎です。
元町公園から海を左にして歩いていくと、いくつかの教会の他洋風建築物の密集する地区になります。
この辺もオシャレで、歩いていてとても楽しいです。
横から見たハリストス正教会。エメラルドグリーンと白がとても綺麗です。
聖ヨハネ教会。庭のベンチがとてもいい感じです。
カトリック元町教会。風見鶏の付いたとんがり屋根がかっこいいです。
聖ヨハネ教会のそばにある通称「チャチャ登り」。「チャチャ」とは 「おじいさん」の意味で、 急な坂で誰もが腰を曲げて登ることから名付けられたそうな。
こちらは教会群の中にある遺愛幼稚園。ピンクの建物がとてもかわいいです。
函館ならではの美しい風景です。