高知市中心部から車で南西に行くこと約3時間、四国の最南端・足摺岬に到着します。
高知市の桂浜が坂本龍馬、南東の室戸岬が中岡慎太郎なら、足摺岬はジョン万次郎のエリアと言え、足摺岬の入口には早速ジョン万次郎の銅像が立っています(立てる場所がなく、仕方なくここに立っている感はありますが・・・笑)。
ジョン万次郎こと中浜万次郎は、1827年に今の土佐清水市中浜に生まれました。その後の人生が波乱万丈で、14歳の時に漁に出て遭難し無人島に漂着し、その後アメリカの捕鯨船に助けられて一緒にアメリカに渡りました(その時にジョン万次郎になったそーな)。その後1851年に琉球の地を経て土佐に戻り、アメリカの情報を必要としていた幕府の要請を受け江戸や土佐で奔走するなど、今や幕末に活躍した土佐出身の志士の一人として数えられていますが、その数奇な人生は他の志士よりかなり際立っています。
そしてジョン万次郎像を後にして南に進むと、すぐに足摺岬展望台に到着します。ここでは太平洋を一望でき、気分はすっかりジョン万次郎です。
展望台へ進む道はちょっとジャングルチックです♪
足摺岬から海沿いに7~8km北西に行くと、「中浜」という地域に着きます。この界隈がまさにジョン万次郎の生誕地であり、ここに生誕の碑や生家など、ジョン万次郎関連の史跡があります。
生誕地碑の近くの階段を上ると、「中浜万次郎記念碑」があります。
記念碑から見た風景。防波堤には中浜万次郎の一生が一枚一枚の絵で紹介されています。
近くの公民館には、「ジョン万次郎を大河ドラマにしよう!!」と書かれています。
生誕地碑からちょっと北の民家の方に入っていくと、ジョン万次郎の生家や、万次郎が使用した井戸などがあります。
ジョン万次郎生誕地からさらに北西へ7~8kmに行くと、海の駅・ジョン万次郎資料館があり、またその前に「ジョン万次郎と仲間たちの群像」の銅像があります。
ちなみにジョン万次郎生誕地と海の駅・ジョン万次郎資料館の間にある鹿島公園に、仮谷忠男の銅像があります。この人は高知出身の政治家で、1974~1976年の三木武夫内閣の時に建設大臣だったとのことです。