大阪城界隈

大阪城

 大阪市中央区の北東にそびえ立つ大阪城は、広く知られているとおり戦国時代に天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の居城として1583年から築城され、中心部にある天守閣は1585年に完成しました。

 しかし秀吉の死後徳川政権となり、1615年に起きた大坂夏の陣により豊臣家は滅亡、大坂城も徳川家が新たに造り直しました。

 また幕末には新政府軍に追われた徳川家最後の将軍・徳川慶喜が一時期居城するなどし、その後新政府軍のものとなりましたが、幾度かの火災や戦災により焼失。戦後の1951年に再建され、今に至っています。

 なお豊臣秀吉のイメージが強い大阪城ですが、今ある大阪城の遺構や天守閣のデザインの多くは徳川時代のものなんだそうです。

 

 ちなみに大阪城の敷地は全国にある城の中でもかなり広く、堀・石垣はかなり立派で見応えがあります。

 大阪城の北西方面に構える乾櫓。

大手門

 大阪城への入口はいくつかありますが、こちらは天守閣の東側、大阪府庁側からの入口になる大手門です。多門櫓や千貫櫓が見え、この大手門への上り道が立派で、大阪城の威厳を感じさせます。

 大手門をくぐるとある多門櫓。

 多門櫓の石垣にやたらと大きい石が。このうち右側の巨石は蛸石と呼ばれ、表面の模様がタコに見えることからその名がついているそうで、この大阪城内で一番大きい石だそうです。

豊国神社

 大阪城内の南側にある豊臣秀吉を祀った豊国神社。

 豊国神社
豊国神社

豊臣秀吉公像

 豊国神社の境内にある豊臣秀吉公像。秀吉の銅像は日本に意外に少ないですが、この銅像は秀吉の銅像の中でもかなり立派なものだと思います。

豊臣秀吉公像
豊臣秀吉公像

ミライザ大阪城

 また城内には大阪城らしからぬ建物も。これはミライザ大阪城という施設ですが、もともとは戦時中に陸軍第四師団司令部庁舎として使われていた建物で、今はリニューアルされ、レストランなどが入ったオシャレスポットとして生まれ変わっています。

ミライザ大阪城
ミライザ大阪城

大阪城天守閣

 そしてついに辿り着く大阪城天守閣。エレベーターがついているなど思いっきり再建で(笑)、中もかなり綺麗な展示施設になっていますが、しかし日本の数ある城の中でも歴史の表舞台に何度も登場し、また数々の苦難を乗り越えてきたこの大阪城なので、こんなに立派に再建されて本当に良かったと思います。

 大阪城天守閣からの景色。高層ビルが立ち並ぶ大阪ビジネスパークがあります。

教育塔

 大阪城の南堀壕の南側に教育塔という大きな碑があります。これは教育に関する殉職者・殉難者の慰霊を目的として、1936年建設されたものだそうです。

教育塔
教育塔

大阪城ホール

  大阪城天守閣の東側にはJR大阪環状線の大阪城公園前駅があり、駅から真っ直ぐ西に行くと大阪城ホールがあります。この大阪城ホールは1983年に建てられ、よくライブやイベントなどが行われています。

大阪城ホール
大阪城ホール

砲兵工廠跡碑

 大阪城ホールの近くにある砲兵工廠(ほうへいこうしょう)跡碑。大阪城内に陸軍第四師団司令部庁舎(今のミライザ大阪城)があったように、戦時中この界隈は軍事施設が多くあり、この大阪城ホールのある辺りは砲兵工廠という火砲などの兵器の製造をするためのアジア最大規模の軍事工場があったそうです。

砲兵工廠跡碑
砲兵工廠跡碑