難波と並ぶ大阪ミナミの中心地・天王寺駅。JRの他地下鉄御堂筋線とここから南に伸びる路面電車・阪堺電気軌道が乗り入れている大阪でもかなり大きなターミナル駅です。
駅の傍には近鉄が威信をかけて2010年に建設したあべのハルカスが。この超高層ビルは高さ300mで、現時点において日本一高いビルとされています。ちなみに2位は横浜のランドマークタワーだそうです。
天王寺駅の北口から出て西へ少し行くと、天王寺動物園があります。
天王寺動物園は1915年に開園した動物園で、日本では3番目に古く(1番目は東京・上野動物園、2番目は京都市動物園)、天王寺という大阪のかなり繁華街にありながら、園内もかなり広いです。
天王寺動物園の入口はいくつかあり、ちなみに下の写真は動物園の一番西側の新世界方面からの入口です。
動物園の上にある新世界方面と大阪市立美術館を結ぶ道。緑も綺麗で爽やかです。動物園の園内も少し見えます(笑)
動物園の東側にある大阪市立美術館。ここにはもともと大阪の財閥の1つである住友家の邸宅がありましたが、その後同じく住友家のものであった傍にある日本庭園「慶沢園」とともに住友家から市に敷地が寄贈され、1936年にこの美術館が開館しました。
美術館は1936年に出来たとは思えないほど現代的で綺麗で、国の登録有形文化財にも登録されているそうです。
美術館側から見た新世界方面。大阪のシンボル・通天閣も見えます。
大阪市立美術館の南側には、中之島から移築された旧黒田藩蔵屋敷長屋門があります。
これは江戸時代に大阪・中之島にあった黒田藩(福岡)の蔵屋敷の門で、当時は西の商業の中心地であったこの大阪には、この黒田藩の他多くの藩の屋敷があったことが偲ばれます。
大阪市立美術館の東側に、慶沢園(けいたくえん)という綺麗な日本庭園があります。
ここももともと住友家の庭園で、大阪市立美術館の敷地と共に、1926年に大阪市に寄贈されました。
この庭園も大阪の中心にあるとは思えないほど綺麗で、大阪市立美術館も庭園の背景として見事に溶け込んでいます。
大阪市立美術館の北側には茶臼山公園が。ここは徳川方と豊臣方が戦った大坂冬の陣・夏の陣の舞台となった場所でもあります。
茶臼山公園の北側の逢坂沿いに、一心寺という近代的な造りをした寺があります。
天王寺動物園界隈からは大阪城(?)も見えました。こういうのがあるのも大阪らしくて面白く、決してなくならないでほしいです(^^)