1903年にこの地で内国勧業博覧会が開かれ、その後その空いた敷地に「ルナパーク」という遊園地や通天閣などが開業し、その大阪の新しい名所は「新世界」と名付けられました。
その後1923年にルナパークは閉園、また通天閣も1943年に解体されましたが、「新世界」という地域名は引き継がれ、また通天閣も1956年に再建され、今でも大阪名物のてっちり(ふぐ)や串カツ、タコ焼きやお好み焼きなどの店がひしめく、難波と並ぶ大阪ミナミを代表する繁華街となっています。
新世界の中央に立つ大阪のシンボル・通天閣。
前述のとおり今の通天閣は2代目で、初代はパリの凱旋門とエッフェル塔を合体させた造り(いかにも大阪的発想!)になっていたそうです。
通天閣の高さは108ⅿ。展望台には商売の神様・ビリケンさんがおり、また夜に光る展望台のライトは明日の天気予報になっているそうです。
この「通天閣」という名称、またこの界隈の「新世界」という地域の名前が、ザ・大阪の香りがしてとてもいいですね。
通天閣の真下に、「王将」と書かれた大きな碑があります。
これは大正時代の大阪出身の棋士、坂田三吉という人を偲んで立てられたものだそうです。
通天閣の南側には「スパワールド」という大きな温泉施設があり、その前にひっそりと大阪国技館跡の碑があります。
ここ新世界にルナパークなどがあった頃、東京の両国国技館に対抗して相撲の興行施設も造ることになり、1919年にここに大阪国技館ができたそうです。
しかしその後衰退してしまい、第2次世界大戦前に解体されてしまったそうです。
大阪国技館跡の碑の東側にある、南北に延びる商店街・ジャンジャン横丁。
中には串カツ屋や将棋クラブなどがあり、新世界独特の雰囲気がして面白いです。
ジャンジャン横丁にある将棋倶楽部「王将」。”マナカナ”で一世を風靡した朝ドラ「ふたりっ子」の舞台がここ新世界で、ふたりっ子の妹の方が新世界の将棋センターで腕を磨き、プロ棋士になっていました(^^)
なおこの将棋倶楽部「王将」は、2016年をもって閉館してしまったそうです。