小岩井農場界隈

小岩井農場

 牛乳やヨーグルトで有名な小岩井農場は、岩手県雫石町にある約3,000haの大牧場です。盛岡市の中心部から北西へ12㎞ほど行ったところにあります。

 小岩井農場は、日本鉄道(現在の東日本の多くの路線を運営していた日本初の私鉄)が東北本線を盛岡駅まで延伸した1891年に開業しました。設立したのは土佐藩出身の日本鉄道会社副社長の小野義眞(おのぎしん)、同じく土佐藩出身で三菱の創始者・岩崎弥太郎の弟である三菱社社長の岩崎彌之助、長州藩出身で鉄道庁長官の井上勝の3名で、この3名の名字の頭文字をとって「小岩井農場」と名付けられたそうです。こんな東北ののどかな農場に、まさか土佐藩・長州藩が関わっているとは思いもしませんでした。

 

 小岩井農場は上記のとおりとても広いですが、道を隔てて主に観光用の「まきば園」のエリアと牛舎の多い「上丸牛舎」のエリアに分かれます。そして「上丸牛舎」には意外にも国指定重要文化財が多く、明治期の古き良きのどかな農場が広がっており、観光用の「まきば園」とはまた違った農場の楽しさがあります。

 

 下の写真は国道46号線から小岩井農場へ向かう道です。すでに雰囲気が素敵です。

 小岩井農場入口。東側の「まきば園」エリア、西側の「上丸牛舎」に分かれます。

小岩井農場入口
小岩井農場入口

まきば園

 観光用のまきば園エリア。牛や羊と触れ合うことができるほか遊具や乗り物もあり、家族連れでのどかに遊べます。

上丸牛舎

 一方こちらは上丸牛舎。明治開明期の爽やかな農場の風景が楽しめます。

乳業工場

農場から北西へ1.5kmほど行ったところに、小岩井農場乳業の工場があります。こちらも外観が綺麗で、見学もできるそうです。

小岩井乳業工場
小岩井乳業工場

小岩井農場の一本桜

 そして乳業工場から更に少し西へ行ったところに、一本桜があります。2007年放送のNHKの朝ドラ「どんと晴れ」で有名になりました。写真では雲が少しかかってますが、後ろには岩木山も見えます。

小岩井農場の一本桜
小岩井農場の一本桜