松山市駅から北へ約700m、松山城のある山のふもとにある愛媛県庁。洋風のレトロな建築物であり、1929年に木子七郎という建築家により設計されました。木子七郎は、現存している建物はもう多くありませんが、関西と愛媛の多くの公共建築物を設計したそうです。
愛媛県庁から少し東に「萬翠荘」(ばんすいそう)という洋風の建物があります。その入口に、行った時はたまたま軍人のような人がいました;
入り口から少し入ったところにある萬翠荘。この建物は江戸時代の松山藩主の直系の子孫で明治・大正期の軍人である久松定謨(ひさまつさだこと)という人の別荘として1922年に建てられ、愛媛県庁と同じく木子七郎が設計したそうです。
萬翠荘入口付近に、坂の上の雲ミュージアムがあります。
「坂の上の雲」はここ松山出身の軍人の秋山好古・真之兄弟と俳人正岡子規の3人を軸に日露戦争期の激動期の日本を描いた司馬遼太郎の長編小説で、この三角形の建物はその松山の誇る「坂の上の雲」について紹介するミュージアムとして、2007年に安藤忠雄により建築されました。
秋山兄弟生家
萬翠荘・坂の上の雲ミュージアムから東へ200mほど行ったところに、小説「坂の上の雲」の主人公である秋山好古・真之兄弟の生家があります。
秋山兄弟生家から北へ200mも行くと、松山城へ行けるロープウェイ乗り場に着きます。
ロープウェー乗り場前に、松山城主であった加藤嘉明の騎馬像があります。
加藤嘉明は三河出身の戦国武将で、秀吉・家康に仕え、秀吉が柴田勝家を破った賤ヶ岳の戦いでは加藤清正や福島正則らと共に「賤ヶ岳の7本槍」の1人として数えられました。
そしてロープウェーを上った先に、現存12天守の1つである松山城があります。