道後温泉は松山市の中心部から2㎞ほどと意外に近く、電車でも伊予鉄で松山市駅から1本で最寄りの道後温泉駅に行くことができます。
道後温泉駅の駅舎はレトロで、駅前には坊っちゃん列車が置かれています。
道後温泉駅から道後温泉の界隈までは少し歩きますが、アーケード街を通っていくことができます。
アーケード街を抜けると、道後温泉のシンボルである道後温泉本館に辿り着きます。
この本館は4つの建物に分かれており、全て94~1924年に建てられた歴史的建造物です。
正面玄関を含めた真正面から見るととても重厚感があり、趣があります。
なおこの道後温泉本館の中の温泉は確かに歴史ある独特の雰囲気がありますが、大きさはそんなに大きくはありません;
本館のてっぺんは振鷺閣(しんろかく)と呼ばれ、定刻に音を響かせる太鼓があります。
振鷺閣の屋根の上には精巧な白鷲のモニュメントがあり、この本館を取り囲む柵にも白鷺が施されています。
後ろから見た本館。こちらは又新殿・霊の湯棟(ゆうしんでん・たまのゆとう)と呼ばれ、正面と違い緑の屋根となっており、皇族の入湯用に建てられたものだそうです。
又神殿側の入口にある謎のモニュメント。龍と魚が合体したような生き物が皇族の方々を出迎えます。
近くの高台から見た道後温泉本館。こうしてみるととても不思議な建築物で、とても重厚で見応えがあります。
本館の奥には他の道後温泉の旅館があります。
道後温泉本館の後ろ側にある「漱石 坊っちゃんの碑」。
道後温泉は夏目漱石の松山を舞台にした小説「坊っちゃん」にも登場します。
碑にはその「坊っちゃん」の冒頭部分「親譲りの無鉄砲で・・・」が描かれています。
なお道後温泉駅から南に行くと、湯築城跡があります。
湯築城はもともとは1300年代にこの地域を治めていた河野氏の居城であり、その後四国統一を目指した長曾我部元親や秀吉の家臣・小早川隆景などに攻められ、1587年には福島正則の居城となりました。
現在は城の面影はなく、道後公園として整備されています。
道後公園の北側には、正岡子規と松山の歴史について紹介した子規記念博物館があります。