弘道館は、水戸藩主第9代藩主である徳川斉昭により建てられた藩校で、武芸・医学・蘭学など様々な学問が教えられていました。斉昭の息子であり幕末に江戸の最後の将軍となった徳川慶喜も子供の頃はこの弘道館に通っており、また1867年に自身が行った大政奉還後も、慶喜はここで謹慎していたとのことです。
最期の将軍・徳川慶喜は水戸徳川家の出身で、子供の頃にここ弘道館に通っていたことから、弘道館前に「徳川慶喜向学の地」碑が立てられています。
正庁に入るとすぐ、「徳川斉昭公七郎麻呂慶喜公像」があります。弘道館を建てた徳川斉昭とその息子・慶喜の親子の像です。ただこれは小型で、大きい本物の銅像は千波公園にあります。
正庁の中。「尊攘」と書かれた尊攘の間や、武芸の試験などが行われた対試場、また儒学の祖である孔子を祀った孔子廟もあります。