1583年に築城された甲府城は、築城時期のとおり武田家の居城だった訳ではなく、甲斐武田家滅亡後の豊臣家・徳川家の居城として 築城されたもので、武田家の本拠地はもっと北の方にある躑躅ヶ崎館(現武田神社)という所になります。
明治時代初めに廃城となり多くの建築物が取り壊された後は主に公園として整備されていましたが、1990年代から順次場内の建築物が復元され、今に至っているということです。
天守台からの眺め。甲府城公園はJR中央線を挟んでいます。 また奥には丹下健三設計の山梨文化会館があります。
天守台から見える甲府市街地。天気が良かったら壮大な山の景色が見られそうです。
天守台に謎の高い塔が立っています。これは明治天皇に対する謝恩碑というものらしく、明治時代に水害に悩まされていた山梨に、その防災対策のために明治天皇が皇室の土地であった林の土地を山梨県に無償で譲ったことに対する感謝の意を示すため、1922年に建てられたそうで、その林は現在は恩賜林と呼ばれているそうです。