山中温泉は加賀市にあり、JR北陸本線の加賀温泉駅から南東へ7㎞ほどのところにあります。石川県は温泉街が多いですが、ここ山中温泉もそんなに大きくはありませんが、街並みが小綺麗で落ち着きますし、ゆっくりするのにとても良いと思います。また山中温泉は奥の細道の道中でずっと旅していた松尾芭蕉と河合曾良が別れた地としても有名です。
ゆげ街道は山中温泉のメインストリートで、小奇麗で浴衣で歩きたくなる通りです。片岡鶴太郎工藝館もあります。
そして山中温泉の中心部に山中座と菊の湯があり、その前がちょっとした広場になっていて、広場には足湯もあります。
山中座は平成14年にオープンしたらしく、定期的に山中伝統の唄や踊りなどが楽しめます。
また山中座の向かって左隣に菊の湯という温泉があります。こちらは女湯だそうで、男湯は広場を挟んだ反対側にあります。女湯と男湯の建物が違っているのは珍しいです。
こちらは菊の湯の男湯です。
また菊の湯(男湯)の前には飲用の温泉が湧き出ている「菊の露」があります。
芭蕉の館は、山中座の広場から西に100mほど行ったところにあります。芭蕉は奥の細道の旅路でここ山中温泉に7泊8日滞在したらしく、ここ芭蕉の館にはそのゆかりの品などが展示されています。また館の前には芭蕉と曾良の別れを表した銅像があります。
芭蕉の館前にある芭蕉と曾良の別れの像です。江戸から始まった芭蕉と曾良の奥の細道の旅はここで一旦終わりを告げます。2人の旅は約4か月間だったらしく、ここからは芭蕉一人の旅となったそうです。
また山中温泉街の西側には南北に川が流れており、その付近に芭蕉の道があります。そして更に下ると川沿いに緑溢れる遊歩道があり、それが温泉街ととてもマッチしています。
川に架かる橋には芭蕉の句が書かれています。
なお北側の山中温泉街の入口のようなところに銅像があります。この人は新家熊吉という人らしく、ここ加賀市に本社を置く大同工業(株)という会社の創業者らしいです。銅像が立っている場所はかなり立派な敷地で、その隣には「新家熊吉氏紀功碑」もあります。