滋賀県の琵琶湖の北の方、新幹線の停まる米原駅から北陸地方に延びるJR北陸本線の駅・長浜駅。駅舎は結構オシャレです。
あまり目立ちませんが、長浜市には実は史跡が本当に多くあります。
JR長浜駅前に、若き日の石田三成が秀吉にお茶を差し出す2人の出逢いの像があります。
これは2人の出逢いの逸話「3献の茶」をあらわしており、当時長浜城主だった秀吉が、ここから西の方にある観音寺という寺で三成に出会い、三成にお茶を頼んだ際、三成は最初は大きい茶碗にぬるいお茶をなみなみと、次は前より少し熱くして半分ほどのお茶を、最後には小さな茶碗に熱くした少しのお茶を差し出し、この三成の心配りに感心した秀吉が三成を召抱えることとなったそうです。
長浜駅のすぐ南側には、現存する日本最古の駅舎である旧長浜駅舎と、その後ろに北陸本線の鉄道資料や模型を展示している長浜鉄道スクエアがあります。現在の長浜駅の駅舎も、この旧長浜駅舎のデザインを継承してるんですね。
旧長浜駅舎の前に、明治天皇が立ち寄られた慶雲館という古い和風の立派な建物があります。
旧長浜駅舎から線路を渡った川向こうに、地ビールである長浜浪漫ビールのレストランがあります。このレストランも長浜のオシャレな街に溶け込んだ優雅な優しいデザインとなっています。
長浜浪漫ビールレストランの前に、長浜城外堀跡の碑が立っています。長浜城は長浜駅のすぐ西側にありますが、ここの川は当時は長浜城の外堀だったんですね。
長浜駅西口から北へ200mほど行ったところに、山内伊右衛門一豊屋敷跡の碑が立っています。豊臣秀吉が長浜城主であった当時、その家臣山内一豊はこの辺りに屋敷を構えていたそうです。山内一豊は後に秀吉の跡を継ぎ、やがてすぐ目の前にある長浜城主となります。
近くには「伊右衛門屋敷と山内一豊」と書かれたモニュメントもあります。ここに暮らした山内一豊と千代夫婦の仲睦まじいモニュメントです。
長浜駅東口から出てすぐ北側に、かつてこの地をおさめた秀吉を祀った豊国神社があります。
長浜駅から東に200mほど行くと、レトロな街並みが人気の黒壁スクエアという界隈に辿り着きます。
黒壁スクエアから南に200mほど行ったところに、洋風のレトロな建物があり、これは旧開智学校の建物だそうです。開智学校と言えば松本市の開智学校が有名ですが、かつてここ長浜市にあった滋賀県最古の小学校も開智学校という名前だったそうで、これはその当時使われていた建物の一部だそうです。
長浜旧開智学校から西へ150mほど行ったところに、開智学校跡の碑があります。当初開智学校はここにあったようです。