猪苗代湖の北西部、会津若松市と猪苗代町の境に流れている日橋川に、十六橋水門があります。
この水門は、猪苗代湖から郡山市とその周辺地域の安積原野に水を供給する安積疏水整備のために、1880年にオランダの鬼雇い外国人・ファン・ドールンにより造られました。安積疎水は京都の琵琶湖疎水・栃木の那須疎水とともに日本三大疎水と呼ばれているらしく、この十六橋水門はその功績や役割の重要性から、2009年に近代化産業遺産に認定されているそうです。
十六橋水門の傍にある長工師ファンドールン君像。この銅像は、今も水力発電の要となっている十六橋水門の功績を称え、東京電力により設立されたそうです。
こちらも十六橋水門の傍にある戸ノ口水門事務所。洋風のレトロな建物です。
十六橋水門から越後街道沿いに西に1.2㎞ほど行ったところにある戸ノ口原古戦場跡。
ここは戊辰戦争時に主に白虎隊が新政府軍と戦った激戦地となりました。増強する新政府軍にかなわなかった白虎隊は敗走、会津若松城を目指し、戸ノ口堰洞穴を抜けて、その後運命の山・飯盛山に辿り着くことになります。
戸ノ口原古戦場の近くには飯盛山戊辰戦争戦死者の墓群もあります。