星型と言っても地上じゃ何のこっちゃ分からん、ということで五稜郭の近くに建てられたのが五稜郭タワーです。
五稜郭タワーは1964年に五稜郭築城100年を記念して建てられた後、2006年にリニューアルされ今の姿になっています。
中は展望台だけでなく、五稜郭や戊辰戦争の歴史について知ることができます。
展望台には、世界の星型要塞の一覧がありました。さすが本場ヨーロッパの星型要塞は綺麗です。
ちなみに日本にはこの五稜郭ともう一つ、長野県佐久市にも星型要塞があります。こちらは「龍岡城」というらしいですが、ここ函館五稜郭ほど綺麗に残っていなくて規模も小さく、その跡地には今は小学校が建っているとのことです。
なお五稜郭タワーの一階に、五稜郭に関係する3人の銅像があります。
新政府軍と最期まで旧幕府軍として戦った新撰組副隊長。戊辰戦争時には江戸から東北まで渡り、隊長・近藤勇と別れた後も新幕府軍と戦い続け、 ここ函館・五稜郭までやってきて榎本武揚らと合流しました。
銅像は侍姿ではなく、函館政権らしく洋風の洋服姿になっています。その最後の地は、ここ五稜郭から飛び出した一本気関門というところにあります。
元幕臣。戊辰戦争時の幕府海軍のトップで、ここ五稜郭を本拠地とした函館政権を樹立、蝦夷共和国の総裁となりました。
新政府軍に敗れた後はその才能を惜しまれ明治政府に入閣し逓信大臣や文部大臣、外務大臣を歴任。ここ五稜郭で35歳で戦死した土方歳三とは対照的に73歳まで生きました。
五稜郭内部にも顕彰碑のあった、五稜郭を設計した人物。函館に来て 北の地の開拓の一端を担った1人です。
また展望台フロアにも土方歳三の銅像があり、こちらの方は座っております。よく写真で見る格好です。
ここ函館における土方歳三の絶大な人気が窺い知れます。