JR上野駅。東北地方への鉄道を中心に複数の鉄道が乗り入れるかなり大きく広いターミナル駅ですが、近くの東京駅に比べたらそこまで華やかさはなく、しかしそこが上野にある上野駅のいいところだと思います。
上野駅の東側にはすぐ広大な上野公園が広がっており、園内には美術館や博物館、またパンダで有名な上野動物園もあります。
上野公園の北側には、優雅な建物が目を引く東京国立博物館があります。
京成電鉄博物館動物園駅
旧因州池田家表門のすぐ西側に、洋風の古びた建物があります。これはもともと京成電鉄博物館動物園駅だった建物だそうで、1933年に開業しましたが、ホームの安全性や老朽化の問題から2004年に廃止されたそうです。
京成電鉄博物館動物園駅の前に、黒田記念館という立派な建物があります。
この建物は芸術家・黒田清輝の遺言により建てられた美術館で、設計は大阪市中央公会堂や東京の明治生命館などの設計を手掛けた岡田信一郎が行い、1928年に完成しました。
黒田記念館の北側の隣にも立派な建物があり、これは主に子供向けの本を扱っている国際子ども図書館という建物だそうです。
この建物はもともと1897年に開館した帝国図書館で、1949年に「国立国会図書館支部上野図書館」となり、その後大幅な改修を経て、2000年に今の国際子ども図書館となりました。
黒田記念館の西側に、東京芸術大学があります。
その正門はレンガ造りでかなり歴史がある感じですが、東京芸術大学は「東京美術学校」と「東京音楽学校」が1949年に統合して設立されたそうです。
キャンパス内にあるいくつかの建物の中でも赤レンガ1号館・2号館はかなり古く、明治時代に建てられたものだそうです。
東京国立博物館の北側には、かつてはこの辺り一帯にあった徳川家ゆかりの寛永寺があります。
ちなみにJR上野駅の南側には、朝ドラ「あまちゃん」でもお馴染みの「アメ横」と呼ばれる商店街があります。
「アメ横」の正式名称は「アメヤ横丁」、その名称は戦後砂糖が入手しにくかった時代に飴を売っていたことに由来するなど諸説あるそうですが、今は食料品から衣料品まで幅広く売られており、毎日賑わっています。
ちなみにアメ横の隣には「上中(うえちゅん)」と呼ばれる商店街があり、正式名称は「上野中通り商店街」というそうです。