西の大都会・大阪。大阪の中心部はよくキタとミナミに分けて語られますが、そのうちのキタと呼ばれるエリアの中心部がこの北区の大阪駅・梅田駅界隈です。
大阪のキタエリアの中心部にある大阪駅。ホームに大きな屋根の架かった大胆な今の構造は2011年にリニューアルされできたものです。
大阪駅の北側、阪急梅田駅の西側に立地するグランフロント大阪。ここは大阪最後の一等地と言われるJR貨物の梅田貨物駅跡地「うめきた」の一部を再開発し、2013年に開業しました。
ちなみにこのグランフロント大阪の西側には「うめきた」と呼ばれる大きな敷地が未だに空き地となっており、大阪の将来はここの土地をどう使うかにかかっているといっても過言ではありません。
大阪駅の西側、阪急梅田駅の南側にある阪急百貨店うめだ本店。阪急百貨店と阪神百貨店は2006年に経営統合され、この阪急百貨店うめだ本店は2012年に今のかたちにリニューアルされました。
ちなみにこの建物はテレビドラマ「半沢直樹」で、主人公・半沢直樹が勤める東京中央銀行大阪西支店として登場しました(^^)
阪急百貨店から阪急梅田駅に通じる通路。阪急のイメージを損なわない綺麗な通路です。
阪急百貨店うめだ本店の北側にある阪急梅田駅。完全なターミナル駅になっており、ここからこのマルーン色の阪急電車が京都・宝塚・神戸方面に走っていきます。
阪急電鉄の創始者は小林一三で、この阪急電鉄や阪急百貨店の他、宝塚歌劇団や今の東宝グループをも創設し、この沿線や終点に様々な集客施設を造ることにより地域・電鉄を相乗効果で発展させていく手法は、その後の私鉄開発のモデルにもなったそうです。
こちらは阪急梅田駅界隈。HEPFIVEの赤い観覧車が鮮やかです。
阪急駅の北側にある三番街から東へ100ⅿほど行ったところの梅田東コミュニティ会館という建物の前に、「凌雲閣跡」と書かれた碑があります。
凌雲閣と言えばかつて東京・浅草にあった展望台・凌雲閣が有名ですが、ここ大阪にも凌雲閣があったそうで、浅草の凌雲閣が1890年に完成した12階建ての建物であるのに対し、ここ大阪の凌雲閣はその1年前の1889年に完成した9階建ての建物だったそうです。
凌雲閣跡から北へ150ⅿほど行ったところに、「鶴乃茶屋跡」の碑があります。
この界隈の地名は「茶屋町」と言いますが、その昔この界隈はその名のとおりお茶屋さんがたくさんあったそうで、この「鶴乃茶屋」もその1つだそうです。
グランフロント大阪の西側、空白地帯「うめきた」エリアの西隣に、梅田スカイビルという奇抜なビルがあります。
このビルは京都駅ビルや札幌ドームを建築した建築家・原広司により1993年に建てられ、屋上は有料の展望台になっています。
「うめきた」エリアの再開発が宙ぶらりんとなっており、このスカイビルがかなり孤立しているように見えます。再開発はぜひこのスカイビルが孤立せずに生かされるようなかたちにしていただきたいです。