天王寺七坂のある寺町界隈。この界隈は西から東にかけて上るなだらかな丘となっており、この丘に沿う道が七坂となっています。
七坂のうち一番北にある真言坂。この界隈にある寺がすべて真言宗の寺であることからその名がついたそうです。七坂のうちこの真言坂のみ北から南に上る坂となっており、上った先に生國魂神社があります。
生國魂神社の南側にある源聖寺坂(げんしょうじさか)。近くにある源聖寺という寺がその名の由来です。
源聖寺の南側にある3つめの坂・口縄坂(くちなわざか)。坂道の起伏がくちなわ(蛇)に似ていることが由来だそうです。
織田作之助文学碑
口縄坂を上ったところにある大阪出身の作家・織田作之助の文学碑。口縄坂が出てくる自身の作品「木の都」の一節が刻まれています。
口縄坂の南側にある4つ目の坂・愛染坂。近くにある愛染堂という寺がその名の由来です。
愛染坂の南側にある5つ目の坂・清水坂。近くにある清水寺がその名の由来です。
清水坂の南側にある6つめの坂・天神坂。近くに安居天神(安居神社)があることからその名が付いています。
ちなみに安居天神は大坂夏の陣で真田幸村が戦死した場所です。
そして7つ目の坂・逢坂(おうさか)。坂の名の由来はこの界隈にあった関所「逢坂関」に由来するなど諸説あるそうですが、個人的にはこの「逢坂」と「大阪」が関係あるのかどうかが気になります(笑)
七坂のうちこの逢坂が断トツに広く、逢坂自体が国道25号線になっています。