青葉城は東北の雄・伊達政宗の居城として、関ケ原の戦いの後の1601年に築城。高台にあって敷地はかなり広く、天然の要塞でありますが、伊達政宗が徳川家康の警戒心を解くために天守閣は築かなかったと言われます。
その広大な敷地の三ノ丸跡にまず仙台市博物館があり、博物館の周辺にはいくつかの史跡があります。
仙台市博物館の北側にある大きな道を西に行くと、青葉城の大手門跡があります。
青葉城は天守閣がもともとない上戦時中の仙台空襲により多くの城の建物が焼失したため、今ではこの大手門跡にある大手門脇櫓くらいしか青葉城を偲ばせる建物は残っていません。
結構地味な建物ながら青葉城のシンボル的な建物となっている大手門脇櫓です。
支倉常長像
大手門から入るとすぐに支倉常長(はせくら つねなが)像があります。
支倉常長は伊達政宗の家臣で、伊達政宗のハイカラ好きもあり、当時遣欧使節としてスペインやローマに赴き、仙台藩と通商を行うべく尽力しました。しかしやがて日本にはキリスト教を禁ずる禁教令が出されたため、支倉常長の交渉は道半ばで終わりました。
伊達政宗は、この支倉常長が築いたスペインとの友好関係を活用し、徳川幕府を倒す野望を抱いていたという噂もあります。
大手門跡から南に行くと青葉城本丸跡に着きますが、その登り道沿いには、かつての青葉城の威光を示すかなり立派な石垣が続いています。
また青葉城内には宮城県護国神社もあります。
境内には明治以降の郷土の兵士に係る資料等が展示されている英霊顕彰館や、郷土の昭和の政治家である愛知揆一という人の銅像があります。
青葉城本丸跡
そして上まで上り詰めると、青葉城本丸跡に辿り着きます。本丸跡はかなり広々しており、仙台市民の愛する有名な伊達政宗の騎馬像もここにあります。また杜の都・仙台をここから広く一望することができ、かなり爽快です。
また付近にはお土産屋さんや青葉城資料展示館もあります。
伊達政宗騎馬像
本丸跡にある伊達政宗騎馬像。ビジュアル・台座・立地場所全てが申し分なく、カッチョ良すぎます。自分が見た中で日本のカッチョいい銅像ベスト5に入ります。
同じく本丸跡にある土井晩翠(どいばんすい)先生の胸像と「荒城の月」の詩。土井晩翠先生は仙台出身の音楽家で、滝廉太郎が作曲した名曲「荒城の月」の作詞をした人物として有名です。「荒城の月」のモデルの城は、ここ青葉城を含め日本にいくつかあるそうです(笑)
青葉城本丸跡から見ることができる仙台市内。天気がいいせいか(?)とても良い街に見えます、いや実際とても良い街です♪