秋田県の北東部にある大館市の中心駅・JR大館駅。秋田から青森への電車ルートは海側を通るJR五能線と内陸側を通るJR奥羽本線とがありますが、大館駅は奥羽本線沿線の駅で秋田駅と青森駅のちょうど中間点くらいにあり、秋田市から奥羽本線で1時間45分ほどかかります。
大館と言えば比内地鶏、きりたんぽ、そして秋田犬の忠犬ハチ公の故郷で有名で、大館駅前には忠犬ハチ公の銅像があります。ハチ公像と言えば東京・渋谷のハチ公像が断トツで有名ですが(笑)、ハチ公像の本場はむしろこちらの方で、渋谷のハチ公像よりこちらの方が少し大きめです。まあできたのは渋谷の方が先らしいですが(笑)
なお大館駅の構内にはハチ公神社があります。
また忠犬ハチ公像の後ろには秋田犬の像があります。ちなみに秋田犬は「秋田県」とごっちゃになることから、正しくは「あきたけん」ではなく「あきたいぬ」と読みますので要注意です。
大館駅から南に2㎞ほど行ったところにある大館市役所の近くに、天然記念物である秋田犬の紹介・保存を目的とした秋田犬会館があります。
そしてここ秋田犬会館の前にもハチ公像があり、こちらは「望郷のハチ公像」と名付けられています。確かにこちらのハチ公は心なしか少し切ない顔をしています;
秋田犬会館では本物の秋田犬が見られます。
そして秋田犬会館から南西へ6㎞ほど行ったところに、忠犬ハチ公生誕の地碑とまたまたハチ公像があります。
ハチ公は東大教授の上野博士を渋谷駅で10年間待ち続けたと言われますが、もともとはこの地に住んでいる斎藤さんという方のもとに生まれ、生後50日で秋田犬を探していた上野博士のもとに送られたそうです。
この生誕の地碑の後ろにある家はその斎藤さんの家らしい建物が建っています。
ハチ公生誕の地の近くあったハチ公トイレ。
大館駅から東へ15㎞ほど行くと、電車の駅はありませんが小坂町に入ります。町の中心部にある小坂町役場の近くに、レトロで味わいのある「康楽館」という建物があります。
これは明治時代に建てられた芝居小屋らしく、当時この界隈は鉱山の町として発展しており、この康楽館はその鉱山で働く人々を対象に歌舞伎などのお芝居を見せるために建てられ、国の重要文化財に指定された今も芝居小屋として現役で活躍しているそうです。
康楽館の近くに洋風の立派な建物があります。これは小坂鉱山事務所だそうで、これも明治時代に繁栄していた鉱山業の事務所だそうです。
この豪華な建物は一度解体されましたがその後この地に復元されたもののようですが、当時の姿はこのままだったようで、康楽館と並び、かつての小坂鉱山の繁栄が偲ばれます。
ちなみに小坂町は青森県との県境にある十和田湖とも接しており、湖近くの展望台からは十和田を綺麗に見下ろすことができます。
展望所からみた十和田湖。たまたま紅葉の時期だったことも相まって綺麗です。向こう側に見える街はもう青森県です。