照国神社は薩摩藩第11代藩主である島津斉彬を祀った神社で、島津斉彬は「照国大明神」となっています。
幕末に薩摩藩第11代藩主となった島津斉彬は、富国強兵を掲げて薩摩藩を強化するとともに、下級武士出身であった西郷隆盛や大久保利通を登用するなどした名君だったそうで、幕末大活躍した薩摩藩はこの藩主なしには生まれなかったと言えます。
また境内には島津斉彬の他、その弟である島津久光と、甥の島津忠義の銅像もあります。
島津久光は島津斉彬の弟で、斉彬の跡を次いで薩摩藩の実権を握りましたが、西郷隆盛とそりが合わず、西郷隆盛はこの島津久光のもと、奄美大島に流刑されています。
しかしこの銅像、島津斉彬像と非常によく似ています(笑)
こちらの洋風のいで立ちをした人物は島津忠義で、島津斉彬の養子となり後に斉彬の跡を継いで薩摩藩最後の藩主である第12代藩主となった人物です。
しかし忠義はすぐ後見人となった島津久光に実権を奪われてしまいますが、大政奉還や王政復古の大号令の実現に貢献し、明治維新後は上京して帝国議会の貴族院議員も務めました。
この地は島津斉彬が、日本で初めて電気通信を行った地だそうです。島津斉彬が当時いかに先進的であったかを物語る碑です。
幕末に起こった戊辰戦争で戦った戦士の顕彰碑もあります。
幕末だけでなく、昭和に勃発した太平洋戦争で戦った戦士の墓もありました。
こちらも太平洋戦争・第二次世界大戦に関する慰霊碑ですが、「敵味方」と入っているところが珍しいです。