北九州市の中心地・小倉。北九州市は政令市なのでかなり大きく、その中心にある小倉駅もさすがに大きくて綺麗です。
駅から街中へモノレールの線路が伸びています。
小倉駅の南側の小倉城口から下りてすぐのところに、「森鴎外京町住居跡碑」があります。森鴎外は作家として有名ですが、当時は第十二師団軍医部長としてここ北九州に赴任し、明治32~35年までこの地に住んでいたらしいです。
また同じく小倉駅小倉城口から出てすぐの「コレット」という建物の前の道に、「参勤交代往還路」と書かれています。この道は九州の諸大名が江戸と九州を往復した道とのことで、この少し西にある紫川に架かる常磐橋へと続いていったそうです。
小倉を南北に流れる紫川にはいくつか橋が架かっていますが、その中で1つ木造風で趣のある橋が常盤橋です。
この常磐橋は前述のとおり参勤交代の道であるほか、江戸時代、鎖国の中唯一開港していた長崎に通じる道であった通称「長崎街道」の起点ともなっていました。
また常磐橋の小倉駅側に、「伊能忠敬 測量200年記念碑」があります。伊能忠敬は江戸時代に日本全国を隈なく歩いて日本地図を完成させた人物ですが、測量の旅のため江戸を出たのが何と55歳の時で、ここ九州に来たのは64歳のときだそうです。伊能忠敬の九州測量の旅もこの常盤橋を始発点としたことから、この記念碑が建てられたそうです。
また少し南下すると常磐橋とは真逆の近代的な橋が架かっており、これは鴎外橋というそうで、またその近くに森鴎外文学碑があります。森鴎外は小倉に短期間しか住んでいませんでしたが、このように橋に鴎外の名が付いているあたり、市民に愛されていることが分かります。
そして小倉駅小倉城口から西へ行き紫川を渡ると、小倉のシンボル・小倉城が見えてきます。
小倉城の敷地は勝山公園という公園になっており、様々な碑の他、松本清張記念館もあります。
小倉城には、綺麗な庭園が隣接しています。
またこの八坂神社も小倉城に隣接しており、境内には色々な碑があります。
北九州モノレールの平和通駅から東へ200mほど行ったところに、森鴎外旧居があります。小倉駅前にも森鴎外旧居跡がありましたが、その駅前に移り住む前に、約1年半ここに住んでいたそうです。
またモノレールの平和通駅の次の駅・旦過駅から南東へ川沿いに100mほど行ったところに、「無法松之碑」が立っています。「無法松の一生」は勝新太郎主演などで何度も映画化されておりますが、その原作の作者・岩下俊作が小倉出身であることから、生誕地の界隈であるこの地にこの「無法松之碑」が建てられたそうです。