平和祈念公園界隈

平和祈念公園

 沖縄県南部の糸満市、摩文仁(まぶに)にある沖縄平和祈念公園。ここは大東亜戦争で日本における唯一の地上戦が行われた沖縄戦の終焉の地であり、沖縄戦の遺品などを展示した平和祈念資料館、沖縄戦で亡くなられた方々の氏名を刻んだ「平和の礎」、また各都道府県の慰霊塔などが並ぶ平和のための祈念公園となっており、沖縄に来たら一度は足を運んでおきたい公園です。

平和の丘

 平和祈念公園内で広い広場となっている平和の丘。式典などはここで行われます。奥に見える白い党は平和記念塔です。

平和の丘
平和の丘

平和祈念堂

 平和の丘から見て奥にある平和祈念堂。中には美術館や蝶園があります。

平和祈念堂
平和祈念堂

平和祈念資料館

 そしてちょっと海側にいくとある赤瓦の建物が、沖縄戦を今に伝える平和祈念資料館です。

平和祈念資料館
平和祈念資料館

平和の礎

 公園の海側にある平和の火を取り囲むように建てられている平和の礎。これには沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻まれているそうで、今も氏名の数は年々増え続けているそうです。ちなみに「礎」は「いしずえ」ではなく、沖縄の方言で「いしじ」と読むのだそうです。

平和の礎
平和の礎
平和の礎

平和の火

 そして平和祈念資料館と平和の礎が放射線状に広がる広場の中心にあるのが平和の火で、モニュメントの絵は沖縄を中心にアジア・太平洋が広がっているデザインとなっています。

 ちなみにこの火は、沖縄戦最初の上陸地である座間味村阿嘉島において採取した火、被爆地広島市の「平和の灯」、長崎市の「誓いの火」から分けられた火を合火して灯したものだそうです。

平和の火
平和の火

平和の火の向こうは、広く太平洋が広がっています。

平和の火

各都道府県の慰霊碑

 平和の礎の東側の森の中には、各都道府県の慰霊碑が立っています。

森の中には、各都道府県の慰霊碑のほか、様々な慰霊碑などがあります。

国立沖縄戦没者墓苑

 また森の中の海側には、沖縄戦の戦没者の遺骨を納めた国立沖縄戦没者墓苑があります。

国立沖縄戦没者墓苑
国立沖縄戦没者墓苑

風部隊の碑

 風部隊とは、説明版によると日本陸軍のうち大本営直轄部隊であった中央航空路部隊と、第五野戦航空修理廠第一分廠両部隊のことで、ここにはその軍人軍属の方々約480柱の霊が合祀されているそうです。

風部隊の碑
風部隊の碑

健児の塔

 健二の塔は、沖縄師範学校男子部等の生徒によって編成された鉄血勤皇隊を祀ったものだそうです。この鉄血勤皇隊というのは、女子生徒が数多く犠牲になった「ひめゆり学徒」と同じく10代の若さで結成された学徒隊で、沖縄戦ではそのような若い学徒も数多く戦争に参加していたのです。

 塔の裏には、健児の学徒が自決した壕があります。

健児の塔
健児の塔

しずたまの碑

 沖縄戦のうち、一家全員が亡くなった方々を祀った碑です。一家全員が亡くなった戸数は約380世帯、犠牲者は約1,500人に及んだそうです。

しずたまの碑
しずたまの碑

ダバオの碑

 ダバオの碑は、フィリピン・ミンダナオ島ダバオで亡くなった県出身者を祀った慰霊碑です。

ダバオの碑
ダバオの碑