高知駅~大川筋界隈

JR高知駅

 高知県の県庁所在地・高知市の中心部にあるJR高知駅。今の駅は2008年にリニューアルした綺麗な駅です。

JR高知駅
JR高知駅

 高知市街地を走るとさでん交通の路面電車もこの高知駅から出発。この昔ながらの路面電車が高知の街をより素敵に演出します。

武市半平太先生像・坂本龍馬先生像・中岡慎太郎先生像

 駅前には高知の誇る幕末の偉人、武市半平太先生・坂本龍馬先生・中岡慎太郎先生の巨大な銅像が。

 幕末から明治期にかけてここ高知から本当に多くの偉人が出ましたが、やはり幕末の土佐藩のこの3名が地元では慕われているのでしょうか。

武市半平太先生像・坂本龍馬先生像・中岡慎太郎先生像
武市半平太先生像・坂本龍馬先生像・中岡慎太郎先生像

啄木の父  石川一禎終焉の地

 また駅前には「啄木の父  石川一禎終焉の地」と書かれた石碑があります。意外な人物の碑ですが、説明を読むと、啄木・妻に先立たれた一禎は鉄道省の職員であった啄木の姉の夫を頼りここ高知に辿り着き、ここにあった高知駅構内の官舎で78歳でこの世を去ったらしいです。

啄木の父  石川一禎終焉の地
啄木の父 石川一禎終焉の地

坂崎紫瀾邸

 高知駅から大通りを進み高知橋を渡って西に300mほどいった建物の間に、坂崎紫瀾(さかざきしらん)邸の碑があります。

 坂崎紫瀾という人は明治期のジャーナリスト・自由民権運動家で、当時高知新聞などで坂本龍馬など幕末に活躍した土佐藩士の活躍を描いた小説を書いていたそうで、それは後年の司馬遼太郎の有名な作品「龍馬がゆく」の原型とも言える作品なんだそうです。

坂崎紫瀾邸
坂崎紫瀾邸

寺田寅彦記念館

 高知橋から大川沿いに西に1kmほど行ったところに寺田寅彦記念館があります。寺田寅彦という人は明治から昭和にかけての物理学者で、家があった跡地に記念館ができたそうです。

寺田寅彦記念館
寺田寅彦記念館

開成門

 寺田寅彦記念館から西へ150mほどのところにある小津高校に、開成門という古い門があります。これは幕末に土佐藩が殖産興業・富国強兵のため創設した「開成館」の門だそうで、また開誠館は明治3年には寅賓館と改称され、その翌年には西郷隆盛・木戸孝允・大久保利通を迎え薩長土首脳会議が行われたそうです。なお開誠館跡は高知市街地のまた別のところにあります。

開成門
開成門

植木枝盛旧邸

 小津高校から川を渡らず南に300mほど行ったところに、植木枝盛旧邸があります。

 植木枝盛は高知出身の政治家で、青年期は近くにある致道館で学び、明治後は自由民権運動に参加し国会議員にもなり、日本国国憲案を起草した人物だそうです。

植木枝盛旧邸
植木枝盛旧邸

致道館跡

 植木枝盛旧邸から東へ向かい川を渡ると高知城の敷地内に入ってきますが、県立武道館の前に古い門と「致道館跡』と書かれた碑が立っています。

 致道館というのは幕末土佐藩の参政・吉田東洋が当時の藩主・山口容堂の命を受け、藩士の教育機関として設立されたそうです。

致道館跡
致道館跡